体重を減らすために、食事制限をしているという方は多いのではないでしょうか?
糖質制限ダイエットなどの食事制限ダイエットが流行していますが、過度な食事制限はかえってリバウンドにつながるということをご存知でしょうか?
太りにくい健康な体をつくるためには、食事制限よりも食事改善が効果的だといわれています。
今回は、食事制限が体に良くない理由と、食事改善の正しい方法について詳しく解説していきたいと思います。
食事制限がリバウンドにつながる理由
食べる量が少なければ摂取カロリーは少なくなるので、体重は減るだろうと思いますよね。
しかし、実際には「食べていないのに太る」という現象が起きてしまいます。
食事量が少ないと体は飢餓状態になり、リパーゼという脂肪分解酵素の働きが弱まってしまいます。
食事量を過度に減らせば、かえって体脂肪率が高くなってしまうのです。
また、ブドウ糖は体内で筋肉と肝臓のグリコーゲンにしか貯めておけないため、食事を通して定期的に摂取しなければ枯渇してしまいます。
ブドウ糖が足りなくなると体は筋肉を分解してブドウ糖に変換しようとするため、筋肉量が減ってしまいます。
その結果代謝が悪くなり、太りやすい体になってしまうのです。
食事改善の方法
過度な食事制限をすれば太りやすい体になってしまうということが分かりました。
次に、健康的な体をつくるための食事改善はどのようにして行えばいいのか、解説していきます。
「1日3食」を徹底する
仕事や学校の準備で忙しいと、ついつい朝食を抜いてしまうということはありませんか?
朝食は、午前中に活動するためのエネルギーを蓄えるうえで重要であり、朝食を抜くと体はすぐに飢餓状態に陥ってしまいます。
1日に3食食べることを心がけるようにしましょう。
食べる時間を考える
食事を食べる時間も重要です。
夜に消費できなかったカロリーは、就寝中にそのまま脂肪として蓄積されやすいという傾向があります。
夕食は、朝食から14時間以内に食べるように習慣づけましょう。
仕事の時間などでどうしても遅くなってしまうという方は、なるべくカロリーを抑えるように心がけ、朝食と昼食の量を増やすなどしてエネルギーを蓄えるようにしてください。
栄養バランスのとれた食事
食事改善で一番大切なことは、栄養バランスを考えることです。
糖質や脂質の摂りすぎが体重増加につながることは事実ですが、過度な制限もかえって太りやすくなるというのは前に解説したとおりです。
普段の食事では摂取しにくい野菜やタンパク質を意識して食べるようにして、栄養バランスを整えていきましょう。
「食事の量を減らす」のではなく、「栄養価の高い食品を食べる」ことを意識することで、食事量を減らすことなく健康的な食事を摂ることができます。
まとめ
過度な食事制限の危険性と、食事改善のポイントについてお分かりいただけたと思います。
食べる量を減らさなければならない食事制限と比べて、食べる量を気にする必要のない食事改善はストレスなく継続することができます。
皆さんも食事改善を実践して、健康的な体づくりを目指してみてはいかがでしょうか。